内なる目―意識の進化論

内なる目―意識の進化論 (科学選書)

内なる目―意識の進化論 (科学選書)

薄い本だし、専門書でもないので読みやすいはずなのだが、なかなか進まない。何度も読み返してしまう。かなり刺激される一冊。人間を見る目が変わってしまいそうな気さえする。アマゾンのカスタマーレビューで高い評価を受けているのも非常に納得である。「喪失と獲得」(ASIN:4314009683)よりも面白いかもしれない。意識がどのように進化してきたか、著者の主張は非常に理にかなっているように感じた。もちろん実証するのはほとんど不可能だと思うのだが。。
「喪失と獲得」でも同様だったが、レトリックが多いのが少し残念。もう少しシンプルに書いて欲しかった。翻訳の問題なのかもしれないが。


http://d.hatena.ne.jp/ichiyu/20060717/p5にも関係するが、感情を揺さぶられるのは小説が人間に与える疑似体験の効果であり、これは意識(内なる目)の発達にも欠かせない。

後でまとめてメモしておきたい。

93年に発売された第1刷を書店で購入したのだが、なんと13年も本屋の書棚で眠っていたことになる。印刷されてそんなに長い時間が経過すると新品でも古本みたいになっている。