飛び道具の人類史―火を投げるサルが宇宙を飛ぶまで

飛び道具の人類史―火を投げるサルが宇宙を飛ぶまで

飛び道具の人類史―火を投げるサルが宇宙を飛ぶまで

ポストイットを貼り付けていた箇所などをメモする。

  • 人類が二足歩行を始めて、地上に降りようとしていたときには、多くの敵が存在していた。人類には武器となるような鋭い爪も歯もなかった。しかしこの点が巧みな解決策を探るように人類をし向けることになる。「人間が相対的にひ弱な動物から進化してきたことは、人間にとって非常に幸いなことであったかもしれない」ダーウィンの言葉。
  • 飛び道具を効果的に利用するには、チームワークが必要だった。
  • ゴリラは草食動物であったために、必要な栄養分を摂取するには多くの草を食べる必要があった。そのため日中はいつも食べることに費やさなければならず、文明を築くことができなかった。人間は雑食動物なので、肉も食べることができ、効果的に栄養を摂取できた。それがゆとりをもたらした。
  • 飛び道具の伝播も大陸間で大きな格差があった。「銃・病原菌・鉄」と同じか。確かに「銃」と書いてある。
  • 「火を操るという大胆な行為が生態系に与える影響は圧倒的である。それはちょうどただ一つの生物種が水や大地や空気の所有権を主張するようなものだ。」
  • ヒトは加熱調理することで利用できる栄養源の種類を大幅に増やした。そのため限られた種類の食物に依存していた他の動物のような運命をたどることにはならなかった。
  • 私たちが火によって慰められ、火を愛するのは、火を媒体として人と人のつながりが生まれるからだ。
  • 多くの動物種は何世代もわたって蓄積された経験から学習するまで、脅威を脅威として認識しない。そのためホモサピエンスの脅威には非常に脆い。


獲物を捕まえるために生み出された飛び道具が、お互いを殺し合う目的で使われるようになったのが非常に皮肉だ。