ユーザーイリュージョン―意識という幻想

ユーザーイリュージョン―意識という幻想

ユーザーイリュージョン―意識という幻想

ようやく半分程度まで読んだ。読み進むと人間とはどういうものかどんどん疑問が大きくなってくる。かなりいい加減なものだと思う。現実だと感じているのが実は無意気のうちにゆがめられた現実なのかも知れない。なんかマトリックスのような感じだ。
本書の中では意識を示す「私」と全体を示す「自分」という二つの概念を用いている。「自分」は「私」を超えるものであり、「私」は「自分」を完全に管理できるわけではない。そのため人間の行動のうち意識的にコントロールできる部分はかなり少ない。無意識によってなされる行動に対してその人は責任をとれるのだろうか?