20050420

以下の記事を読んだ。
Netflixが開拓した郵便DVDレンタルサービスをビデオゲームでも展開しようとするベンチャー企業が多数参入している。しかしNetflix 自体は参入の意向はないようだ。ビデオゲームはDVDレンタルと異なる市場特性を有しており、収益性に疑問を感じているためだ。DVDでは映画会社と収益分配契約を結ぶことで、レンタル料の一部を映画会社に渡す代わりに安い価格でDVDソフトを仕入れることができる。しかしゲームソフトの場合は販売しかゲーム会社にとっては収益源はない(映画会社はDVD販売以外でも劇場公開などでも収益を得ることが出来る)ために、レンタル会社と収益分配契約を結ぶことはない。そのため仕入れ価格がかなり高くなってしまうのだ。またゲームソフトはDVDと異なり、陳腐化の速度が速いという問題もある。既にBlockbusterは店頭でのゲームソフトレンタルは行なっており、郵便サービスを開始するかどうか検討していると見られている。






・インドのハイテク株が急落している。最近業績を発表した大手2社が振るわなかったためだ。売上最大のTataでは減益かつアナリスト予想を下回る決算を発表している。収益が悪化した原因として人件費の高騰をあげている。またInfosysは今後の収益見通しが悪化すると発表した。米国での規制強化によりアウトソーシングの商談が遅れるとしている。ただアナリストはこれら大手ソフトウェア会社の収益悪化は短期的なものと見ているようだ。コンサルティングなどの高付加価値なサービスに移行するにつれて利益率を維持できると考えているためだ。





Googleは上場前に従業員に提供していたストックオプションの会計処理により大きな恩恵を受けるものと見られている。同社は上場前にストックオプションの償却を前倒しで行なっており、今後は償却負担が軽くなるためだ。ただでさえ同社の本業は好調であるがそれに加えて会計処理の面でも利益を押し上げることになる。同社の会計処理にはなんら問題はなく、昨年夏のIPOの際のSECの審査でも問題は指摘されていない。ただアナリストはGAAPベースの純利益をあまり注意していない。会計処理により大きく利益水準が異なるため企業間での比較が困難であるためだ。


Googleストックオプションの会計処理の記事はよく理解できなかった。今年6月に導入されるストックオプションの費用計上の動きとは別の話のようだ。