企業丸ごと盗用

米国で接着剤やテープの開発を行なっているAbro社は中国企業にブランドが盗用されており、法的手段を講じている。同社は従業員は20人程度しかおらず、生産は他の米国企業に委託している。同社の製品は海外では高いシェアを有しており、国によってはAbroがマスキングテープの代名詞として使われているほどである。中国企業のHunan MagicはAbroというブランドを勝手に用いており、ロゴだけではなく、名刺やパッケージまでまったく同じにしている。Abroは中国当局に摘発を促しているものの、多くの外貨を稼ぐHunanを摘発するのに躊躇しておりなかなか解決は進まない。Abroも徹底的に対決する方針で現在では社員よりも弁護士の数のほうが多くなってしまったという。中国だけではなく他の国でもAbroをもじったブランドが多数出回っているという。
Stuck on You: A Tiny Glue Seller Claims Identity Theft
(WSJ)(2004/11/22)