インドネシアにおけるAIDS対策

インドネシアにおけるAIDS対策の難しさ。インドネシアはAIDS感染者が急増しておりWHOも要注意国として警戒している。性交渉の際にはコンドームを用いるようにとのメッセージでAIDS拡大を防ごうにも、イスラム教徒の反発もありなかなか実行できないのだ。スハルト政権のころは独裁制だったためにイスラム勢力は押さえつけることができたが、スハルト退陣後はイスラム教徒の発言力が大きくなっている。特に厳格な立場を取るイスラム宗教指導者が大きな発言力を有するようになってきた。彼らの反発を恐れるために、コンドームを利用するようにと呼びかける広告もメディアに載せることができない。イスラム教徒からすればコンドーム利用を呼びかけるのは、倫理低下を招く行為と映っている。彼らは、AIDS拡大を防ぐには配偶者以外との性交渉を行わないというイスラムの教えを広めるほうが効果的としている。