ルイ・ヴィトン

世界最大のブランド企業であるルイ・ヴィトンの紹介。同社の収益はグッチ(Gucci)などの競合企業が苦しむ中、好調を維持している。利益率は50%以上という高水準。日本市場での依存度が高く売上の半分以上を日本で稼いでいる。ヴィトンはデザイナーの手腕に加えて、生産などの業務面での効率性が優れている。品質に対するこだわりは強く、様々な耐久テストを製品に対して行っている。同社の製品には無期限の修理サービスが提供されている。生産では職人のわざとハイテクがバランスよく組み合わされている。職人に依存しているエルメスではヴィトンよりも価格は高いものの利益率は低い。ヴィトンの生産性の高さゆえに自社工場をほとんどを人件費の高いフランス国内におくことができる。製品のデザインから出荷にいたるまでの工程も合理化されており、かつては1年かかっていたのが、現在では半年で済む様になった。同社の課題は、日本市場への依存度を引き下げることにある。また中国発の偽造品の脅威も大きい。