ケンブリッジ大学の資産運用

  • 700年以上の歴史を誇るケンブリッジ大学にあるClare Collegeの基金運用の実際を投資委員会の責任者がインタビューで答える。長期的な運用を行うために年に数回しか投資判断を変更しないという。アクティブ運用ではなく、資産配分を決めた後は市場ベンチマークに連動するファンドに投資する。米国株には弱気でまったく保有していない。債券も同じく、現在の利回り水準ではインフレの備えができないとしている。株式の投資基準としてはトービンのQレシオを用いる。ただQレシオは製造業ではともかく、サービス業のような無形資産が重要な産業ではあまり利用できないと指摘する声もある。マーケットニュートラルなヘッジファンドには批判的。これらのファンドをすべて相殺すると、結局、現金を高いコストを支払って保有しているだけと指摘している。