Amazon.comにおけるレビュー戦争

先日発生したAmazon.comのコンピュータトラブルにより、匿名で発表されていたレビューの著者が明らかになってしまった。このトラブルは1週間程度続き、現在は修正されている。このトラブルにより、Amazonの書評欄における戦いの一部が垣間見れることになった。著名な作家でさえ、Amazon の書評で匿名で自著に高い評価をつけている実態が明らかになり、このような行為は幅広く行われている模様だ。実際に書評を書き込んだ作家によると、誰でも簡単に批判することができるAmazonの書評システムに対する自衛行為と弁護している。反対に、作家がライバル視する他の作家の著書に批判的な書評を投稿するという行為もある。 Amazonでの書評が売れ行きを左右すると作家は考えており、このような行為に走っているものと思われる。特に発売されたばかりの書籍においては一層、書評が売れ行きを左右すると見られる。書評をめぐる作家の戦いとは別に、レビュアー同士の中傷もある。Amazonではユーザーがレビュアーの評価をすることができるが、現在1位のレビュアーに対して、すべての書籍を読んでいないのではないかとの中傷が第2位のレビュアーから出ている。