小切手社会の舞台裏

米国では、まだまだ小切手が広く使われている。その小切手の輸送に欠かせないのが、freight dogと呼ばれる輸送機である。悪天候でも飛べるようにプロペラ機となっており、米国の小切手決済システムの一翼を担っている。小切手は振り出し人の口座のある銀行(または担当の連銀)に届かないと金利は発生しない。そのためできる限り早く小切手を届ける必要がある。飛行機はいろいろな都市を回って小切手を輸送するが、飛行場にとどまっているのはわずか数分という。小切手は現在は券面を輸送する必要があるが、秋にも電子的に送付することも可能となる。この方式の導入により、小切手の決済に要する期間は、数日から数時間にまでに短縮されることになる。この流れを受けて、freight dogを運転するパイロットたちの将来も不透明になってきている。
For 'Freight Dogs,' The Checks Are Always in the Mail
(Wall Street Journal)(2004/01/26)