自宅出産を巡る議論

Home births: Is there no place like home? | The Economist
国として自宅出産をどのように対応するか、先進国の中でも大きく態度は大きく分かれている。たとえばイギリスでは積極的に自宅での出産を奨励する態度だが、フランスではできる限り抑制しようとする方向だ。先進国ではないかもしれないが、ハンガリーでは自宅出産に対する取り締まりが強く、荷担した助産師が懲役刑まで食らうという事態になった。
自宅出産を巡る議論も激しい。推進する陣営では抑圧的な医師から離れて自然な出産を行えると主張しているが、反対陣営(医師が中心)では、出産時には数分の遅れでも致命的な事故につながることを理由に、満足な設備がない自宅で出産することに対する危険性を訴えている。ただ医師は病院で出産してもらった方が自分の収入につながるので利害が絡んでいるという問題もあるし、そもそも出産という極めて個人的な出来事を、通常の治験のように実験することも不可能なので納得できるデータも存在しないので、議論は収束しないようだ。

私の子どもの場合、出産時にかなりまずいことになったので、もし自宅で出産していたとすると死産していたのではないかという気がする。