リビア侵攻で見えた欧州の分裂

Charlemagne: A force for good | The Economist
今回の欧米によるリビア侵攻が最近の軍事行動と大きく異なるのが、アメリカ主導ではないという点だ。フランスとイギリスが中心となっているのが大きな特徴となっている。米国がイラクを侵攻した時とは異なり、今回は安全保障理事会の同意は取り付けている。しかしEUNATOは加盟国の意見の対立もあり前面には出ていない。ドイツはリビア侵攻には及び腰で、軍隊を提供することを拒否、本気で安全保障理事会の常任国の座を欲しているのか疑問を抱かせる結果となった。この点から見ても、欧州合同の軍隊を創設することも無理な話で、フランス・イギリス同盟が欧州の軍事力を牽引する状況が続きそうだ。