海水でアンテナを作る

Military communications: Liquid radio | The Economist
かなりユニークな発明だ。戦艦には多くのアンテナが備わっている。しかし多いと干渉し合うし敵にレーダーで見つかってしまうリスクもある。そこで米国海軍の研究者が発明したのが海水をアンテナ代わりにするというものだ。海水は電気を通しやすいという性質を生かしている。噴水のように海水を吹き上げてアンテナとして利用する。吹き上げる高さにより送受信できる周波数が変化するし、噴水の直径を変化させることで帯域幅も変化できるので、多くのアンテナを装備する必要性がなくなる。もちろん敵のレーダーに見つかってしまう可能性も低減される。嵐の時にはどうするのかという疑問も当然出てくるが、噴水をプラスティックケースに収納してもアンテナとして利用できるというから文句のつけようがない。