Facebookについて

Social media: Is Facebook really worth $50 billion? (The Economist)
あまり日本では存在感を感じることができないが、Facebook時価総額は500億ドルにもなるらしい。先日、ゴールドマンサックスなどが同社に出資した際の評価額がその程度になる。500億ドルという時価総額googleよりは小さいが、NewsやTime Warnerというメディア大手企業よりも大きい。ビジネスモデルも確立していない企業がそれだけの評価額になることに対してもちろん疑問の声も出ている。それ以上に興味深いのが、ゴールドマンサックスのやり方だ。米国の証券規制では上場していなくても株主の数が500人を超えると開示義務が発生する。ゴールドマンサックスはFacebookの株式を組み入れた私募ファンドを設定して、これを投資家に販売する計画だが、これは500人という株主上限数を守りながら実質的に不特定多数の投資家から資金を調達する迂回策なのではないかと指摘されている。そのため、SECが介入するのではとの見方もあるが、1ファンドを1人の株主を見なすことが認められないとなると、ベンチャーキャピタルファンドにも影響が及ぶ。
New York Timesの記事を見ると、ゴールドマンサックスの出資は、ゴールドマンの自社運用部門(年金基金などの資産運用を行う)がバリュエーションが高すぎるとはねつけたために実現したという。