借家引き渡し

先週まで住んでいた部屋を引き渡してきた。点検の上、いろいろ修理代とか請求されて敷金は半分程度しか戻ってこないようだ。以前住んでいたワンルームマンションでは全額戻ってきたので、大家さんが個人なのか法人なのか、その辺で敷金の減額分の算出方法も違ってくるのかもしれない。

結婚して7年も住んでいて、その間に子どもも生まれた。いろいろ思い出も多いだけに妻も寂しさのあまり泣いていた。私はその様子を見ていて、カールじいさんの空飛ぶ家を思い出していた。あの映画の中では、大事にしている亡き妻との思い出の家が、終盤でなくなってしまう。しかしカールじいさんは「ただの家だ」と言い切ってしまう。あの映画を見て、アメリカでは年寄りであっても、思い出だけに浸って生きることは認められず、あくまでも前向きに、未来志向で生きていかなければならないのだなと思った。


子どもは2歳程度なので、おそらくこの家に住んでいたことの記憶は残らないだろうな。