本の処分

引っ越しすることになり、30年近く使っていた本棚を処分することにした。新しい家では大きな本棚を置く場所がないのだ。
それにより本自体もだいぶ処分せざるをえない。子どもには本好きになってもらいたいと思っているので、本を残しておきたい気持ちもあるが、よく考えてみると私の育った環境ではあまり本がなかったことに気づいた。両親が本をほとんど読まないのでそこそこ大きな本棚があったが、中には古い百科事典程度しか本がなかった。そう思うと、本が周りにあるということだけで本好きになるという訳でもないなと考え直した。いずれにせよ、私の子どもは、私の子ども時代よりも多くの本に囲まれているのは確実と言える。
大きくなったら子どもに読ませたい本というのもたくさんあるのだけど、それを全部置いておくわけにもいかない。たぶん読ませるとしてもあと十数年後の話になるだろう。読ませたい本の代表例としては塩野七生ローマ人の物語などがあるが、ハードカバーで場所を取るので売却してしまおうかと考えている。

iPadKindleのような電子書籍端末が普及すれば、大きな本棚も当然不要になるので、住宅の面積も少し狭くても済むのではと考えてみたりする。書店も一種の倉庫業とも言えるので、これまた電子書籍が普及すると必要な不動産も減るので、電子書籍が不動産価格に与える影響もそこそこありそうな予感だ。