米国の破産法

Schumpeter : Making a success of failure (The Economist)
米国の破産法がいかにすばらしいか。the economistでも何度も主張している。それは会社を簡単につぶすことができるためである。逆説的に聞こえるが、起業家社会を作るには、会社を作りやすくするだけではだめで、会社を簡単につぶすことができるようにしないといけない。見込みがない会社が貴重な資源(人材や生産設備など)を抱えたまま社会に存在させるのは資源の浪費になるためだ。ヘンリー・フォードが自動車ビジネスで成功を収めるまでにいくつもの会社をつぶしたというエピソードのように、いかに実績や才能のある経営者であっても不運により会社がダメになってしまうこともあるのだ。