孤独は感染する

Psychology : Alone in the crowd (The Economist)
少し前に、Google Newsを見ていたら、US & World Reportでも同様の記事が掲載されていた。読もうと思いつつ忘れていたが、このThe Economistの記事を読んで思い出した。孤独は単に心理的に害を与えるだけではなく、心臓疾患などの病気も引き起こすとされる。そのため、心臓疾患を調査した研究で、アンケートの項目に孤独感や人間関係に対する質問を入れておいたようだが、これを使って、孤独は感染するか否か調べた研究が発表された。孤独な人に接すると平均よりもかなり高い確率で孤独感を感じるようになるという。その人が別の人に接すると、その人物も物も孤独感を感じる可能性が高まるという。なぜか。研究者の推測では、孤独感を感じる人は他人に冷たく当たるようになるためではないかという。そのような仕打ちを受けた人はまたもや、別の人に冷たく当たるようになるので、感染していくのではないかと見ている。興味深いのは、感染するのは友人の場合が多いという点。家族に対しては冷たく当たって人間関係を悪化させた場合の代償が大きいので、そのような行為を抑制しているのではないかという。

関係ないが、US & World Reportのサイトを見ていて、定期購読料はいくらなのだろうって調べていたら、いつの間にか週刊誌から月刊誌に変わっていた。出版不況のせいか。