銀行の資金繰り

Banks' funding needs : Total liabilities (The Economist)
the economistを読んでいておもしろいと思うのが、このような記事があるときだ。冒頭でいきなりポルノの定義は難しいとの判事の発言が紹介される。しかし、「難しいが見ればわかる」と続く。金融危機で破綻した金融機関も同じようなものらしい。つまりどのような金融機関が破綻するかはつぶれるまではわからない。だいぶ前に読んだキンドルバーガーの本でも同じようなことが書いてあった。金融危機とはどんなものかは事前に示すことはできない。美人の定義と同じである。しかし美人と同じく、金融危機も見れば分かるという。

少し前のThe economist金融危機に関する記事では、冒頭にトルストイ戦争と平和の一節が紹介されていた。幸福な家族はどこかしら似通ったものだが、不幸な家族はそれぞれ異なる不幸の原因を抱えているという一節だ。トラブルに陥った金融機関もそれぞれ異なる問題を抱えているということを示したかったらしい。

今週の金融関連の記事では「Face value : Dummies for finance」という記事もおもしろい。特に"Banking also has an annoying knack of turning today’s genius into tomorrow’s fool."という一節が笑える。先週号のFace Valueにも"All this tempted him back into a business that in the words of Sir Richard Branson, British founder of the Virgin family of carriers, excels at turning billionaires into millionaires."というこれまた笑える一文があった。このようなおもしろい文章をメモしておきたいなあといつも思っているのだけど、なかなかうまくメモする方法が見つからない。