過当競争で苦しむインド航空業界

India's struggling airlines : Flight to value (The Economist)
インドの航空市場は旅客数で見ると、世界の2%を占めているにすぎない。しかしインドの航空会社が計上した赤字は全世界の航空会社の赤字の4分の1も占める。労働組合ではなく航空会社自体が税金低減を求めてストを行うと脅かしたぐらい苦しい状況に立たされている。確かにインドでは低所得者向けの石油製品に補助金を与えるために、航空機で使う燃料に高額の税金が課せられているのだが、苦境の本質は過当競争にある。需要の伸びでは説明できない勢いで、航空機を発注し設備を拡大したことが背景にある。航空会社同士のエゴがぶつかっているのだ。そんななか無駄なサービスを省いた格安航空会社が成長しており、既存の航空会社も同じようなサービスを提供し始めている。