ヴォイス・ウェブ

A web of sound : Talk about that (The Economist)
インターネットの普及は障害者にとっても福音だと思っていたが、文盲にとっては大きな障害物が登場したことになると気づかされる。文字が読めなければいくらリッチコンテンツのウェブサイトであっても使うのは非常に困難だ。世界中には多くの文盲が存在しており、インドのIBM研究所でこの問題に対処するためにおもしろい研究が行われている。HTMLの音声版を作ろうとしている。VEML(Voice extensible markup language)という言語だ。このテクノロジーを使うと、携帯電話で音声だけを用いてデータを取得することができる。これだけなら自動音声応答の電話番号とあまり変わりはないが、興味深いのが、音声だけでウェブサイトまで作成できるという点だ。フルスクラッチで作るのはやはり難しいようで、あらかじめいくつか用意されているテンプレートをベースに作成するようだ。自営業の人たちが商売用のサイトまで作ることができるという。どんな感じなのかイメージが沸かないが、音声のウェブサイトでもハイパーリンク機能があるという。