市場メカニズムを用いた銀行自己資本規制

Bank regulation : Dilute or die (The Economist)
CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)を用いた銀行の自己資本規制のアイデア。銀行のCDSの価格をモニターし、一定レベルを超えると(市場がデフォルトの懸念を感じると)、自己資本積み増しを強制的に行わせることで客観性・透明性が高い規制が行えるのではないかという。もちろん市場メカニズムが完璧に機能するとも思えないし、市場参加者が個々の銀行が抱えるリスクをどこまで評価できるのか疑問もあるので、当局はCDSの価格に関係なく強制的に資本増強・営業停止を命じることができる権限を与えるべきであるが、現在の方法よりも透明性は高いとは言える。