騒音が小さいのもそれはそれで問題か

Electric cars and noise : The sound of silence (The Economist)
電気自動車やハイブリッド車は騒音が小さい。一見喜ばしいように見えるが必ずしもそうではない。エンジン音がきこえないと歩行者が車が近づいてきたのに気づかず事故の危険性が高まるのだ。そこで米国やEUでは内燃機関を持たない車の走行中は一定水準の騒音を出すように義務づける規制まで検討している。そうすると電気自動車はどんな騒音を出せばよいのかという問題になるが、事故防止という観点を考慮すると車は車らしい音を出すのが一番ということらしい。必ずしも大きな音ではなくても良いようだ。将来にはあたかも着メロのように自分の好みのエンジン音を出すことができるようになるかもしれない。速度や加速に応じてエンジン音を変化させることでドライバーにフィードバックを与えるというロータスのプロジェクトも興味深い。また人工的に造り出されたエンジン音は騒音公害も低減させるという。生み出される音に指向性が強いので歩行者にはきこえても上空には届かないという。