グローバル企業、キッコーマン

Face value : Sauce of success (The Economist)
Face Valueに日本人が登場するのは昨年の島耕作以来か。今回はキッコーマンのトップの紹介。意外なことにキッコーマンはグローバル企業だった。日本の食品会社としてはかなり早いうちに米国に製造拠点を設け、今では海外からの利益が半分を占めるまでに成長している。最初は醤油を日本などのアジア系のレストランに売ろうと思ったらしいが、数が少ないのでより幅広い顧客層を開拓するようになったという。醤油を使ったレシピを米国の主婦たちに提案し続け醤油の地位を高めていったというから長期的に市場を開拓していったことが分かる。ただ同社は醤油が主力という訳ではなく、売上に占める比率は2割程度。デルモンテも抱えているし、食材の卸売業も積極的に手がけている。食品だけに景気変動には強く、原材料を輸入しているために円高に対する抵抗力もある。