企業間での物々交換の動き広まる

Business.view : Souped-up swap shops (The Economist)
それほど意外ではないのだろうけど、不況の中で企業同士の物々交換が広まっているという。売上が低迷し不要な在庫を抱えている企業がある一方で、資金繰りが付かず仕入れが出来ない企業もあるためだ。これらの企業が物々交換できるようにネットワーク化する「取引所」も数多く運営されている。しかし都合良く手放したい物を持つ企業同士を結びつけるのは非常に困難なので、取引所自体が仮想通貨を発行し、不要在庫を手放した企業に提供することになる。そのため取引所自体の信用リスクを抱えることになる。取引所自体は株式非公開である場合が多く、財務内容も不透明だ。政府の保護を受けることが出来ない仮想通貨の価値を保全するために、業界内で最低限の情報開示ルールを決める動きもある。今までのパターンだと不景気のあいだは、物々交換の動きは盛んだが景気回復と同時に利用は減少しており、今回はどうなるのか気になるところだ。