BS海外ドキュメンタリー「異国で夢破れて 〜出稼ぎポーランド人の苦悩〜」

昨夜久しぶりにテレビを見た。イギリスで働くポーランド人の苦境がテーマ。EU加入で人の移動が自由になったことや、低価格の航空サービスが普及したことにより、ポーランドから大量の移民がイギリスにやってきた。金融危機前は活況のイギリスで一旗揚げようと夢見ていたのだけど、思いもよらず急激な不況に直面し苦境に立たされている。思い切ってポーランドに戻っても、仕事はほとんど無いという現実だ。ポーランドでは大量に労働力が海外に流出したことにより、国内で労働力不足があらわになり、ウクライナなど旧ソ連から移民を受け入れているという事情がある。ウクライナなどからみればポーランドの賃金は非常に魅力的なのだ。そんななか外国から帰国しても仕事を得るのはかなり難しい。見つかっても賃金が大幅に抑えられることは避けがたい。
イギリスから大量にポーランド人が帰国すると、様々な余波が生じる。たとえば出稼ぎポーランド人相手に商売していたようなビジネスも成り立たなくなってしまう。中には子どもと一緒に出稼ぎにやってきているケースもあり、ろくに英語も話せない子どもたちが学校で孤立するといった問題もあるようだ。