米国のアフガン大統領に対する姿勢に変化

America and Afghanistan : Changing the guard in Kabul? (The Economist)
アフガニスタンカルザイ大統領は就任当初は西側諸国からの高い人気を誇っていた。医療や教育などで成果も上げているが、最近は治安が悪化しており、米国からは露骨にカルザイ大統領への批判も出てきた。ブッシュ大統領とはカルザイ大統領も親密な関係だったが、オバマ大統領になってからはそのような個人的な関係もなくなった。年内にもアフガニスタンで大統領選挙が行われるので、米国にとっては大統領を代えることができるチャンスでもある。しかしカルザイ大統領以外には有力な候補者がいないことも事実である。憲法を改正して首相のポストを創設し、大統領から権限を奪うという方法により、カルザイ大統領を実質的に棚上げするという方法もあるが、タリバンからの攻撃が激しくなるこれからの季節、憲法改正を行うには権力の空白を招くことから非常に危険な行為でもある。