ジョージ・ブッシュの功罪

George Bush's legacy : The frat boy ships out (The Economist)
Briefingなので長い記事だが面白い。悪いイメージしかないブッシュ大統領だが、The Economistのバランス感覚のたまものか、もしくは2000年の大統領選挙でブッシュを支持したためか、良い点も挙げている。具体的には自由貿易の拡大を進めたことである。ドーハラウンドは失敗したが米国の責任とも言えないと指摘。
2000年の大統領選挙では、国内の融和を掲げていたはずのブッシュ大統領だが、なぜその後、党派色が強くなってしまったのか。アドバイザーや取り巻きが少数に限定されており、幅広い意見を求めようとする意志が弱かったように見える。ブッシュ大統領はハーバードのMBAを持っているほどのインテリなのだが(あまりそのようには見えないが)、インテリ嫌いでもあるというのでかなり屈折した人物であるようだ。
The Economistにおいて、ブッシュ政権の問題点として頻繁に取り上げているのが、イデオロギーや信条が同じであれば無能な人物でも重要なポストに登用したという点であるが、この記事でも同じようなことが書いてある。