肥満と戦う米国

Obesity : Policies with added weight (The Economist)
肥満が様々な健康上の問題をもたらしていることは周知の事実だが、オバマ政権は関心を示しつつも今のところ連邦政府レベルでは積極的な取り組みは見られない。現在のところ州や市レベルでの取り組みが目立っている。最近はニューヨーク州がソフトドリンクに課税する方針を明らかにした。ソフトドリンクは米国人の摂取カロリーに占める比率がもっとも高い。そんな理由もあってねらい打ちにされた。もちろん財政が悪化している州政府にも大きなプラスになる。他州にも同様の動きが広がる可能性もある。またレストランのメニューにカロリー表示を義務づける規制も広まりつつある。ファーストフードの開店を規制する動きもある。学校におけるソフトドリンクの販売規制もある。ただし不景気の中で、肥満対策を進めるのはなかなか難しい。所得が低下する中、低価格でカロリーが高いファーストフードを食べる人も増えるためだ。そもそも健康的な食事には金がかかるのだ。