世論調査はどこまで正確か

Prediction : Poll, baby, poll! (The Economist)
オバマとマケインの支持率の差はどの程度開いているのか。世論調査により数字が大きく異なる。ほとんどタイというのもあれば10%以上の大差をつけているものある。世論調査を行う上で問題になるのが、日本と同じように最近のアメリカでは若い世代は固定電話を持っていないという点だ。世論調査はコスト削減のためにランダムに選んだ電話番号に自動的に電話をかけてアンケートを行う。しかし不思議な規制のおかけで、同じ手法は携帯電話には実施できない。携帯電話には機械ではなく人力でダイアルしないといけないのだ。この問題を対処するにはお金がかかるのですべての世論調査会社が行っている訳ではない。そのため若い世代(往々にしてオバマ支持)が世論調査の母集団から抜け落ちてしまうという弊害が出ることになる。またブラッドリー効果(Bradley effect)も世論調査と実際の投票行動の食い違いを発生させる要因としてあげられる。アンケートでは自分が人種差別主義者ではないことを示すために黒人候補を支持すると答えておきながら、実際には別の候補者に投票するという行動があると言われている。しかし実際にこのような行動があるのかは疑問視する声も多い。