金融史

A short history of modern finance : Link by link (The Economist)
ニクソンショック(ドルと金との交換を停止)に始まる、現在金融史の概略。経済動向が異なるのに為替レートを固定していたのがそもそも無理があった。為替レートの自由化は資本移動の自由化を促し、企業や消費者にとっては為替リスクを管理する必要性に直面することになる。そこから先物やオプションが登場したのだが、リスク管理は為替リスクに限らず、金融取引における様々なリスクを管理できるまでに成長することになった。資本移動の自由化は、米国で始まった株式取引手数料の自由化を世界中に波及させることにつながった。結果、証券会社は売買委託手数料だけで食っていくことが難しくなり、自らリスクを取ってトレーディングで稼がなければならなくなった。上場ヘッジファンドと化した投資銀行の始まりでもある。