爆笑問題のニッポンの教養「平和は戦いだ・平和構築学・伊勢崎賢治」

だいぶ前に録画しておいたもの。紛争地域に国連から派遣されて対立勢力同士の和平を実現するのが登場する伊勢崎さんの仕事だ。そんな仕事があること自体知らなかったし、日本人が関わっていることも驚きだ。
そうそう簡単に和平交渉を実現することはないみたいで、かなり泥臭い利害調整が絡んでくるようだ。戦争犯罪人に対する恩赦をどうするのかというのも大きなポイントになるらしい。シエラレオネでは数十万人も殺害した戦争犯罪人に恩赦を与えて副大統領の椅子まで用意したという。これはアメリカの意向だ。タリバンアルカイダはそんなに多くの人を殺害したわけではないがアメリカは当然恩赦なんて与えない。このあたりにダブルスタンダードが潜んでいる。もちろん恩赦を与えないと武力勢力は武装解除に応じないだろうし、和平なんて実現できないと思うが、戦争犯罪者に恩赦を与えた場合被害者の遺族の感情はどうなるのか。政府への信頼が弱まるのではないのかとの不安も感じる。短期的な利益(和平)と長期的な利益をどのようにバランスさせるのかかなり難しい作業だ。