- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2007/12/07
- メディア: DVD
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3時間以上もあるえらく長い作品だが不思議なことに長さを感じさせない。事実に基づいたドキュメンタリー風の映画なので特にストーリーにクライマックスがあるわけでもなく淡々と話が進んでゆく。
スプートニク・ガガーリンショックを受けて、米国は自由世界の威信をかけて宇宙開発に乗り出す。これはマーキュリー計画と名付けられ、腕利きの怖いもの知らずの航空機パイロットたちから7名が宇宙飛行士として選抜されることになった。この男たちのドラマだ。ただ宇宙飛行士として選抜されなかったパイロット(チャック・イェーガー)の話も同時に展開してゆく。宇宙飛行士たちの栄光と苦悩が描かれており、特にカプセルを沈めてしまい回収できなかったガスのエピソードが染みる。世間にはガスの行動は美談として報道されるものの、政府の仕打ちはなかなか冷たいものだ。7人の宇宙飛行士たちは最初はいざこざもあるものの、一致団結するようになり上層部の理不尽な意向にも断固として自分たちの主張を押し通そうとする。
音楽も非常に良いので早速アマゾンでサントラを注文してしまった。特にテレビでも良く耳にするが"Yeager's Triumph"という曲がすばらしい。勇壮な気分になれる曲だ。この曲をバックに宇宙服を着た7人が並んで歩いてくるシーンは鳥肌が立つほどだ。
すこし残念だったのが、画面にノイズが多い点だ。フィルムについた埃やゴミがそのままDVD化されているよう。現在販売されているDVDではその辺は解消されているのかな。