20080123

セカンドライフ内部での銀行の営業が大幅に制限されることになった。セカンドライフ自体が巨大化することによって、リアルでの規制を無視することもできなくなってきたためである。今後はリアルでの認可された銀行のみがセカンドライフにおいて預金受け入れが可能になる。セカンドライフの運営会社であるリンデンラボは自らが銀行監督を行うわけではないとしている。この処置は取り付け騒ぎを引き起こしているが銀行も手持ち資金がないために満足に払い戻しが行えない状況だ。認可された銀行と言っても米国に限らないので規制が緩やかな国で設立された怪しい銀行がセカンドライフ内で営業を行うことは可能だ。米国で認可されている銀行はマネーロンダリングの規制があるので預金者が誰なのか分からないセカンドライフ内で営業することは困難だ。
リンデンラボ自体は銀行監督を行わないとしていても、誰かが行わないと経済活動にも影響を及ぼすだろうし難しいところだ。この記事で面白いのが、セカンドライフ内の銀行は個人投資家の投資資金を調達するために利用されていたように読める点である。融資よりも投資や投機に預金が使われていたようだ。
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