ガイアの夜明け「ニッポンの美を売れ“現代アート”ビジネスの仕掛け人」

録画しておいたものを見る。現代アートの価格が高騰しているとのレポートだ。特にアジア、中国の現代アートの価格上昇が著しいようだ。価格が上がれば一層注目を集め、それがさらなる価格上昇を引き起こす。そのため日本と比較すると中国の現代アートのほうが国際的には存在感を示しているという。上昇するものに一層の資金が流入してくるとは、まさにモメンタム投資と同じである。このような構図であれば、オークションで自ら高値で落札して価格をつり上げるというやり方で、特定の画家の価値を引き上げることもできそうだ。オークションハウスではたぶんこのようなことをやっているのではないか。
投資・投機として現代アートを購入する投資家が多そうだが、うまく回収できるのか、すこし疑問だ。いわば、IPO銘柄が高値を付けるのと同じように見える。期待が最初より高すぎて高騰してしまい、上値余地が残っていないのではないかと思ってしまう。まあ、株式や債券と異なり、芸術作品は部屋に飾って楽しむことができるというメリットはあるが。しかし高値で購入して暴落した芸術品を素直に楽しめるかどうか。見るたびに腹を立ててしまうような気もする。