伊東への旅行

金曜日と土曜日の二日間、静岡県伊東市に行ってきた。会社からもらったJTB旅行券を旅費の一部に割り当てた。あいにく二日間雨でろくに観光はしていないが、泊まった宿が非常に良かったので大満足だった。泊まったのは淘心庵米屋というところ。伊東駅からは送迎バスが出ており5分程度で到着する。
全部でも10室程度しかない小規模な旅館で、すべての部屋のレイアウトが異なっており、露天風呂も備わっている。海を見ることはできないが竹林を眺めながら温泉に浸かることができる。料亭旅館と名乗っているが、部屋では布団ではなくベッドが用意されている。浴衣ではなく作務衣みたいなものが置いてある。着るのが面倒で寝ていると崩れてしまう浴衣よりもありがたい。
食事は部屋出しではなく、食事処で頂くことになる。ただしすべて個室なので部屋で食べるのと大して変わらない。料理はかなり豪華。魚よりも肉が多かったような気がする。料理すべてをデジカメで撮影するので時間がかかる。特にマクロモードで撮影するのと、全体像を撮影するのに忙しい。
デジカメの撮影ではどのような照明なのか、適切に判断して撮影方法を変更しないといけないということがよく分かった。ファインダーで見て、充分明るいように感じても、実際に撮影すると暗い場合が多い。間接照明(旅館の部屋がまさにそうだった)が鬼門だ。フラッシュを使わないとぼけてしまう。デジカメの仕組みをよく分かっていないが、充分な明るさがないと、ピントを合わせることができないようだ。いつもオートフォーカスを使っているので非常に大事な点である。ただフラッシュを使うと逆に明るすぎて問題になることもあるので難しいところだ。
今回はXacti CG65とペンタックスのA20を持って行ったが、A20を利用することが多かった。動画を撮影するタイミングが難しい。静止画を撮影するのと比較して、動画を撮影するのは何かきっかけが必要であり、何もないのに撮影することに抵抗を感じてしまう。A20のバッテリーの持ちの良さも改めて実感。300枚近く撮影したがバッテリーは半分もなくなっていない。

おみやげとして伊東駅前で干物を購入。お互いの実家に宅急便で送ってもらった。旅館の仲居さん推薦の太兼商店という店だが味はどうだろうか。自分用にも購入してきたので後で確かめてみる。干物は安いように見えて結構高い。あと、旅館で販売している栗きんとんみたいなお菓子も妻は買っていた。妻は旅行に行くと会社の同僚達へのおみやげを買うのに忙しい。

行く前は伊東がどこにあるのかさえ分からなかったが、いかにも温泉町といった風情で楽しい。駅の真ん前に観光案内所があるし、改札口前には旅館やホテルののぼりを持った人たちが多数並んでいる。踊り子号という列車に初めて乗ったが、まさにこの列車は伊豆への観光を目的に運行しているようなものだと思った。路線もよく分からないのだが、調べてみると踊り子号に乗らないと、東京から伊東には何度も乗り換える必要が出てくるようだ。帰りのチケットもJTBで予約しておいたが、台風到来のため観光をやめて早々に帰ることにしたので購入しておいた帰りの切符は無駄になってしまった。たぶん特別に割安な切符なのだろうと思うが、列車を変更することはできないのだ。スーパービュー踊り子号(窓ガラスが大きい)に切り替えたが、雨なのであまり景色を楽しむこともない。洗車機を通る車に乗っているような気分だ。