プロフェッショナル・仕事の流儀スペシャル「医師たちの命の現場」

3人の医療関係者のエピソードをまとめたもの。脳動脈瘤手術のエキスパートである上山博康氏が印象に残る。最近は医療過誤を巡る裁判も多く、医師もリスクを患者に開示するなどして、悪く言えば難しい判断を患者側に丸投げしている場合が多いようだ。しかし上山氏の場合は異なる。自分に任せろと言い切ってしまう。患者は自分の人生を賭けて医師に頼ってきているのだから、医師もそれ相応の覚悟で患者に接しないといけないという信念があるためだ。単なる職業の一つとして医師という道を選んだのであれば、ここまでやることはできないだろう。
同氏が語る「批判される人になれ。評論家になるな」という言葉もいいな。何か新しいことをやっていると常に批判される。批判されなくなったら新しいことに挑戦していないこと。ドラッカーの本の中に、失敗しない人を信用するなといった感じの文章があったがそれに似ている。これも失敗しないことは新しいことにチャレンジしていないことを意味する。