ドキュメント'07

生殖ビジネスと一人で生むことを決めた女性達がテーマだ。
イムリミットが近づいてきた独身女性の間では、結婚よりも出産が大きな話題となるという。旦那はいなくても子供は欲しいという訳だ。昔ならあきらめるしかなかったのだが、現代では生殖技術の進歩と商業化により、未婚のままで子供を産むという選択肢も充分可能になっている。具体的には精子バンクや卵子提供を利用することで独身女性が出産することは今まで以上に容易になっている。中には精子バンクから精子を購入し、卵子の提供も受けて、自分の子宮で妊娠するという女性まで登場している。受精卵という形で受けるすこしばかり早い養子みたいなものだ。自分の父親の精子ともらって、他人の卵子に受精させ、自分の子宮に着床させるという独身女性もいる。この場合は自分で自分の弟(または妹)を出産してしまうようなものだ。頭がこんがらがってくる。家族という概念が変わっていくことは避けられないと思うが、いつの間にか順応してしまうのだろう。

ジーニアス・ファクトリー(ASIN:4152086580)を読んでいたのである程度は前提知識はあると思っていたが、実際に映像で見るとやはり面白い。アメリカでの取材が多いが、顔を隠すこともなく堂々と取材に応じるのは何でもオープンなアメリカ人の特性なのか。