米国の葬儀業界

America's funeral homes : Profiting from loss(The Economist)
毎週金曜日の朝は早く目が覚める。The Economistの最新号を読むためだ。有料会員でもないのにほとんどの記事が読めてしまうのが非常に不思議だ。Print Editionを読んでいないので本当はwebに掲載していない記事があるのかもしれないが。

だいぶ前に米国株の仕事をしていた際に、米国での葬儀業界の整理統合が話題になっていたような気がする。整理統合、いわゆるコンソリデーションプレイというテーマはウォール街では好まれる投資テーマだ。アナリストが所属する投資銀行にとっておいしいビジネスがたくさん生まれてくるためだろう。M&Aの手数料や債券引き受け手数料などいくつもの金脈が出てくるのだから、アナリストも力が入るというものだ。
ただ今日のThe Economistの記事を見ていると、思ったほど整理統合は進んでいないし、大手企業も苦戦しているというので非常に意外だった。葬儀というビジネスはあまり規格化されているのも消費者からは好まれないのかもしれない。ただ葬儀業界を継ごうとする若者が多いとも思えない(いつ葬儀があるか分からないのでろくに休みも取れない)ので、長期的にはやはり大企業が有利になりそうな気はする。