CBSドキュメント20070705

久しぶりに見た。まだまだたくさんハードディスクレコーダーに保存されている。

  • George Tenet: At The Center Of The Storm 元CIA長官のジョージ・テネット氏へのインタビュー。CIAに対しては米国社会において二つの点において攻撃されている。一つめが同時多発テロを防ぐことができなかったということであり、もう一つがイラクでの大量破壊兵器の存在を認める報告を行ったことだ。この報告はイラクとの戦争に進む大きな原因となった。現在、テネット氏は大学の教授となっているが、数年の沈黙を破って、同時多発テロイラク問題に関する自らの主張を本としてまとめて発表することになった。「At The Center Of The Storm」(ASIN:0061147788)という本だ。インタビューもこの一環として行われたもの。アルカイダが米国内に潜伏していることはテロの前から把握はしていたものの、膨大なデータの中で見落とされていたと弁明している。イラクにおける大量破壊兵器の存在を認めた報告書に関しては、素直に間違いを認めるしかなかったようだ。ただCIAからの報告のみでイラク開戦が決定したのかは何とも言えないような感じだ。ブッシュ大統領側からは、テネット氏を攻撃するリークなどが相次いだものの、政府の責任は大統領が取らなくてはならないという点は変えようがない。
  • Stop Snitchin' stop snitchin'とは「たれ込むな」という意味。スラムに住む黒人達にとってはストリートの掟である。この掟があるために、スラムでの犯罪を検挙するのが非常に困難になっており、他ならぬ黒人達がその犠牲になっている。「たれ込むな」というメッセージはラッパーが広めているという事情もある。そのようなメッセージを聞く子供達も、「たれ込むな」という教えに染まって育ってゆくことになる。ラッパーにとっては、自らはストリート育ちであることを強調するためにこのようなメッセージを発しているようだ。また、アフリカ系アメリカ人を差別視する警察の態度も、黒人の反感を買っており、警察への非協力という現象につながっているように見える。