共和党を支援する企業に投資するファンドが登場した。Free Enterprise Action Fundというファンドである。反対に民主党を支援するファンドも登場している。Blue Fundというものだ。この二つのファンドの運用成績を比較すると民主党支持の企業のほうが投資対象としては魅力的であることが分かる。Blue Fundの組み入れ銘柄にはAppleやGoogle、Gap、Costcoなどの沿岸部大都市に焦点を合わせたような企業が目立つ。民主党を支持している企業を投資対象とするために、スクリーニングを行うわけだが、その結果インデックスに組み込まれている企業のほとんどが対象外となってしまう。ファンドの運用成績が良かったのは、明らかにAppleやGoogleの株価上昇のおかげだと言えるが、この二銘柄を除外しても市場平均を上回る運用成績だという。しかしなぜ民主党を支持する企業が好調なのか。プログレッシブ・リーダーシップという説明ができる。このようなリーダーシップを持つ経営者の企業はイノベーションを好み、柔軟性に富み、従業員の扱いも優れているという。
Why Democratic-leaning companies outperform Republican-leaning ones
(Slate)(2006/10/12)(Mutual Funds)(834 words)(Rating:5)
Readability: fog=15.83 flesch=38.71 kincaid=13.17
adamson (13.12) small-cap (11.03) blue (10.82) fund (10.65) red-leaning (10.62) costco (9.92)
面白いファンドがあるものだ。日本でも自民党と民主党で同じようなファンドを作ることができるかどうか。(Slate)(2006/10/12)(Mutual Funds)(834 words)(Rating:5)
Readability: fog=15.83 flesch=38.71 kincaid=13.17
adamson (13.12) small-cap (11.03) blue (10.82) fund (10.65) red-leaning (10.62) costco (9.92)
ビジネススクール、つまりMBAの学生達の就職活動は10月頃より始まる。しかし最近では夏のインターンシップで働いた企業からのオファーはもっと早い時期にやってくる。学生達を悩ませるのは、早くオファーを受諾すると数万ドルのボーナスをもらうことができるという特典だ。しかしオファーを受けてしまうと、10月以降の就職活動では他社の面接を受けることができなくなる。この手の戦略はもともと投資銀行やコンサルティング・ファームで利用されていたらしいが、最近では他の業界でも見られる。しかしこの方法には批判的な声もある。学生に不当な圧力をかけているのではないかと。たとえばハーバード大学ではこのような戦略をとることを企業に禁じている。しかし早めに学生を集めることができれば、その分企業はコストが低下するので、合理的な行動であると見る人もいる。
Clock Ticks, Bonus Ebbs for Recruits
(New York Times)(2006/10/13)(Life)(863 words)(Rating:4)
Readability: fog=15.29 flesch=44.63 kincaid=12.47
bonuses (17.76) second-year (13.67) chaffee (13.06) tuck (10.17) gellos (9.92) castillo (9.87)
米国でも青田刈りはあるのか。(New York Times)(2006/10/13)(Life)(863 words)(Rating:4)
Readability: fog=15.29 flesch=44.63 kincaid=12.47
bonuses (17.76) second-year (13.67) chaffee (13.06) tuck (10.17) gellos (9.92) castillo (9.87)
米国の銀行で時価総額第5位に位置するのがワコビアだ。同社は今までも大型買収を繰り返してきたが、今年になって過去最大の買収を行った。カリフォルニアのS&LであるGolden Westの買収である。しかし投資家はこの買収がうまくいくのか懸念を有しているようだ。同社の今までの買収では、買収発表から買収完了までの間に、株価が上昇しているのに、今回は下落している。銀行株全体がわずかながら上昇しているのとは対照的だ。PERもライバルのBank of Americaに負けてしまっている状態だ。懸念されているのがGolden Westの住宅ローン債権である。同社はオプションARMというリスクが高い住宅ローンに注力しており、不動産市場の悪化で債務不履行が増加するとの懸念がある。
Wachovia's Deal For Golden West Is Put to the Test
(WSJ)(2006/10/13)(Heard on the Street)(1,011 words)(Rating:4)
Readability: fog=12.70 flesch=48.07 kincaid=10.02
wachovia (23.52) carrns (15.60) thrift's (15.02) golden (13.61) wachovia's (13.12) adjustable-rate (10.21)
(WSJ)(2006/10/13)(Heard on the Street)(1,011 words)(Rating:4)
Readability: fog=12.70 flesch=48.07 kincaid=10.02
wachovia (23.52) carrns (15.60) thrift's (15.02) golden (13.61) wachovia's (13.12) adjustable-rate (10.21)
ポートフォリオ分散の一環として、ワインに投資する向きも多い。ワインの上昇率は最近は株価よりも高い。背景にはボルドーワインの人気がワイン相場を押し上げたという事情がある。しかしワインの価値はボトルに貼っているラベルに大きく依存する。目で見えるものが味や匂いよりも消費者が考える価格に大きな影響を与えていることがいくつかの研究で明らかになっている。
Wine economics | Fruity little numbers | Economist.com
(The Economist)(2006/10/12)(etc)(442 words)(Rating:4)
Readability: fog=14.47 flesch=45.08 kincaid=12.33
fine-wine (14.04) wine (13.53) champagne's (10.62) bordeaux (10.50) bottle (9.79)
http://www.wine-economics.org/というウェブサイトがある。ワイン・エコノミストの団体だ。またワインの電子取引所も存在する。http://www.liv-ex.com/(The Economist)(2006/10/12)(etc)(442 words)(Rating:4)
Readability: fog=14.47 flesch=45.08 kincaid=12.33
fine-wine (14.04) wine (13.53) champagne's (10.62) bordeaux (10.50) bottle (9.79)
中国でも有数の資産家として知られているのがShi Zhengrong氏だ。同氏の成功は中国社会がいかに外部に解放されてきたかを示している。同氏は中国の農村で生まれ、数学や物理が優秀だったことを受けて大学・大学院に進学することができた。その後海外留学のチャンスをつかみ取ることになる。行き先はアメリカではなくオーストラリア。アメリカに行くのは手続きが面倒だったためだ。留学期間は1年間だったが、帰国する頃に天安門事件があり、別の教授の指導を受けることで留学を延長することになる。オーストラリアで子供ももうけ、豊かな暮らしをしていたが、たまたまオーストラリアに出張で来ていた中国人ビジネスマンに、現在の中国がいかに変貌を遂げたかを聞いて戻ることを決意した。中国に戻って始めたのが太陽電池の開発だ。資金の多くは政府からの提供によるものだった。資金不足が災いし、規模を拡大することができなかったことが、生産の自動化よりも低賃金を生かして労働集約的な方法で生産するという道を歩むことになる。これが功を奏し低価格で太陽電池を生産することができ、原油高の中、同社の業績は急拡大する。しかし成功とともに、株主の政府機関からの介入も大きくなり、なんとか、株主から手を引かせて、ゴールドマン・サックスに出資してもらうという取引を実現させた。同社はその後ニューヨーク証券取引所に上場しており、同氏の資産は多くが自社株で占められている。
For Chinese Tycoon, Solar Power Fuels Overnight Wealth
(WSJ)(2006/10/12)(BRICs)(2,297 words)(Rating:4)
Readability: fog=12.87 flesch=46.92 kincaid=10.75
shi (38.53) wuxi (21.29) solar-power (19.85) solar (13.91) batson (13.48) jiangsu (10.78)
今日読んだ記事の中では一番面白い。(WSJ)(2006/10/12)(BRICs)(2,297 words)(Rating:4)
Readability: fog=12.87 flesch=46.92 kincaid=10.75
shi (38.53) wuxi (21.29) solar-power (19.85) solar (13.91) batson (13.48) jiangsu (10.78)
カナダで人気を集めているのが、インカム・トラストという金融商品である。これは株式とは異なり、企業が稼いだ収益のほとんどを配当として保有者に分配してしまうのが特徴だ。過去数年間で250以上の企業が、インカム・トラストに形態を変更している。投資家にとって魅力は利回りの高さだ。高配当の株式を大幅に上回る利回りとなっている。しかし内部留保が少なくなる分、将来への投資も少なくなり、価格の上昇は抑えられる。しかし最近、景気悪化を受けて、減配に追い込まれたインカム・トラストが続出している。またインカム・トラストはREITと同じく、ファンド段階では法人税は課税されないので、税収が減少するという事態にも直面している。そのためカナダ政府も何らかの対策を講じてくるのではないかと考えられている。ファンド段階で課税されなくても、保有者の所得として分配金に対しては課税が行われるのだが、多くの保有者は非課税口座で保有しているので課税される場合は少ない。
Hey, Moe! 'Dis 'Income Trust' Ain't Woikin'
(WSJ)(2006/10/12)(Finance)(1,024 words)(Rating:4)
Readability: fog=16.41 flesch=34.73 kincaid=13.02
trusts (22.48) unitholders (18.39) distributions (18.23) bce (17.35) telus (16.49) heinzl (15.02)
なんとなく、カナダには高配当の金融商品が多いような気がする。(WSJ)(2006/10/12)(Finance)(1,024 words)(Rating:4)
Readability: fog=16.41 flesch=34.73 kincaid=13.02
trusts (22.48) unitholders (18.39) distributions (18.23) bce (17.35) telus (16.49) heinzl (15.02)