20060828

今日は少ない。

  • 誘拐保険に対する需要が高まっている。誘拐保険(業界内ではK&Rと呼ばれる)は大きなイベントが発生すると問い合わせが急増するという傾向がある。米国の大手企業500社の6割が誘拐保険に加入しているという。保険対象者は経営陣とは限らない。治安の悪い場所で作業しているエンジニアなども含まれる。誘拐保険に加入していることを口外することは禁止されている。口外すると契約が解除されるという。保険に加入しているという事実が誘拐を誘発する可能性があるためだ。

  • FRBが利上げを停止したことを受けて、プライベート・エクイティ・ファンドが喜んでいる。金利環境が安定したために、買収資金を市場から調達しやすくなったためだ。現在は資金調達活動も一段落しているが、レイバーデイを過ぎた頃から再び、買収資金の調達活動が盛んになると予想されている。資金調達は債券発行やシンジケートローンといった形式で実行される。つい最近までは市場でも資金調達に際して、様々な制限をもうけることがあったが、利上げ一時停止を受けて、再び制限が緩くなってきている。市場環境が安定していることは、ブリッジローンを供与する銀行にとってもリスクが低下することになり、好ましい展開となっている。

  • 9月に日本のSNSサイトであるMixiを運営している、mixiマザーズに上場する。年初はライブドアショックを受けて新興企業の株価は総崩れとなっていたが、最近は大型株から再び新興企業の株式に投資資金も戻っており、IPOするには良いタイミングと見られる。同社は日本のSNSでは圧倒的にユーザーを抱えており、ページビューでもYahoo! Japanに次ぐ地位を占めている。前年度の収益は、多くが転職関連サイトからのものであるが、mixiの将来性には多くの投資家が注目しており、公募価格の数倍にまで上昇すると見られている。