20060731

  • 松下電器工業の業績はリストラ効果やプラズマテレビの好調により、高い成長率を示している。アナリストの評価も高い。しかし唯一懸念されるのが、同社が過半数以上の株式を抱えるビクター(JVC)の存在だ。ビクターは赤字続きで連結決算の足を引っ張っている状態にある。アナリストはできる限り早くビクターから手を引くべきだと考えているようだ。ビクターと松下電器との関係は古く、この関係が簡単に切り捨てることができない理由となっている。現在はすでに松下電器は自社製品のラインアップを整備しているために、ビクターを抱える必要性はないとアナリストは見ている。ビクターの今年度の業績目標は黒字転換だが、非現実と見られるコスト削減に依存しているために現実性は乏しいと考えられている。業績は悪いものの買い手は存在すると見られる。数年前にはサムソン電子が買収しようとしたが拒否されている。1ヶ月ほど前にも投資ファンドからの買収提案があったようだが、ビクターの株価が高すぎることがネックになって頓挫している。ビクターは買収期待で割高に取引されているとアナリストは見ている。

  • ツール・ド・フランスで優勝した米国人のFloyd Landis選手がドーピングテストで違反となった。同選手の言い分としてはテストで違反の結果が出た、ステージ17のレースの前にビールやウィスキーを大量に飲んだことがテスト結果をゆがめているという。テストではテストステロンとエピテストスレロンの比率により判定が行われるが、アルコール摂取によりこの比率がゆがめられることがあるという研究結果もある。同選手は通常は試合前にはアルコールは飲まないものの、ステージ16での自分の成績の悪さに自暴自棄になっていたらしい。同選手が所属するチームは、二つ目のサンプルでも陽性反応が出た場合には解雇するとの方針だ。