20060727

最近再び読書量が増えてきた。

  • 米国政府が生産者団体と共同で、国民に野菜や果物をもっと食べるように訴えている。米国人は野菜や果物の摂取量が少なく、摂取している野菜の種類も偏っている。年齢や性別に応じてどの程度の野菜・果物を食べればよいのか目安も出している。野菜・果物は今まで考えられていたよりも、病気を抑制する効果があることが判明しつつある。新鮮野菜ではなくても、缶詰の野菜や冷凍野菜でも十分栄養は含まれている。レタスは店頭で前のほうに陳列されているもののほうが栄養価が高い。蛍光灯から出ている紫外線がレタスの栄養素を増加させているかもしれない。
    前のほうに陳列されているレタスの栄養価が高いという指摘は意外だ。奥のほうから取り出してしまいがち(レタスを買ったことはないが、買うとすると多分そうなる)。
  • イスラエルのテルアビブの株式指数(Tel Aviv 25 index)の動きから、イスラエルがどのような対テロ対策を打ち出したときに市場は好感するか(つまりイスラエル経済にプラスか、また対策が功を奏したか)分析した研究の紹介。政治的な指導者よりも、武力指導者の殺害のほうが市場は好感している。武力指導者の暗殺は武装勢力の弱体化につながる一方で、政治部門の指導者の暗殺は将来の紛争の火種になる可能性があると見られるようだ。
    株式市場の反応から、テロ対策の効果を測定しようと考えるのもユニークだ。
  • テニスやピアノを学ぶためにコーチを雇うように、ビデオゲームが上手になりたい人もコーチを雇う時代になった。Gaming-lessons.comというサイトでは様々な年齢のインストラクターが(もっとも若いインストラクターは9歳)がネットを通じて、ゲームのコーチを行っている。このサイトではHalo 2スーパーマリオブラザーズのコーチが提供されている。Halo 2の場合はXbox Liveを通じて生徒と先生がお互いにゲームをやりながらアドバイスが与えられる。30代以上の大人もビデオゲームに熱中するようになりつつも、練習する時間が少ないという問題があり、コーチへの需要が高まっている。一方で若い世代ではプロゲーマーになりたいと考えるものも多く、スキルを磨くためにコーチを雇っている。インストラクターの中にはプロゲーマーの副業としてコーチを行っているものもいる。
    9歳の子どもがインストラクターというのが面白い。ゴルフのようにビデオゲームにもレッスンプロが登場する時代なのか。
  • ファンドマネージャーが個人資産を自ら運用するファンドに投資している場合は、運用成績が向上するとの研究結果がある。ファンドマネージャーによるファンドの保有比率が0.01%上昇すれば、運用成績は0.03%改善するとの結果が出た。多くの運用会社ではファンドマネージャーに自らの資産の一部をファンドに投資するように求めている。どの程度投資しているのかは、大雑把ではあるもののファンドの目論見書で公開されている。ただ個人資産のどの程度の割合を投資しているのかはわからない。モーニングスターのファンド格付けでも、ファンドマネージャーの個人資産による投資がひとつの判断基準となっている。運用会社の中には給与の一部をファンドの受益権で渡す場合もある。フィデリティやバンガードといった大手運用会社はファンドマネージャー個人にファンドへの投資を義務付けていない。ファンドマネージャー個人のリスクリターン特性に応じてファンドに投資すべきであるとの意見もある。
    運用会社の中には100万ドル以上の個人資産をファンドに投資するように求めるところもあるらしいが、米国のファンドマネージャーはそんなに金持ちなのか?
  • カルソニックカンセイに対する強気な見方を維持するアナリストたちを紹介。同社は日産自動車系列の有力部品メーカー。最近は日産自動車による出資比率も高まっており、日産との結びつきも強まっている、売上の7割は日産向けだ。しかし日産の不調が同社にも大きな影響を与えており、株価は日産を上回る下落率を示している。ただ今後は日産も新車の投入を加速させることから、同社も部品発注の恩恵を受けるとアナリストは見ている。また現在進行中のGMと日産、ルノーの提携交渉が実現すると同社にはGMからの受注も増加するとの期待感もある。ただ同社はルノーとのビジネスもそれほど拡大させているわけではなく、GMからどの程度の受注を得ることができるのかという点では疑問符も多い。良くも悪くも日産自動車次第になりそうだ。