20060630

今日はあまり読まなかった。

  • 兄の存在がゲイかどうかを決定する一つの要因であることが研究によって明らかにされている。兄が多い男性はゲイになりやすいという。この理由として二つ考えられた。まず兄が多いと同性で遊ぶことが多く、結果としてゲイになりやすいということ、もう一つは母親の体の中ですでに男の子を多く出産していると何らかの働きにより次に生まれてくる子供の性的な嗜好がゆがめられるというものだ。追加的な研究により後者の可能性が高いと見られている。血縁関係のない兄が多くてもゲイになる可能性は低いためだ。しかしなぜ男の子を多く出産していると、赤ちゃんの性的嗜好に影響が現れるのか、その原因は不明である。またこのような作用が生物進化上で何らかの優位性を示したのかどうかもわかっていない。しかしゲイになるかどうかに限らず、女性の体はすでに出産した子供の数を記憶しているという証拠はある。出産している子供が増えると、胎盤が大きくなる傾向がある。しかし胎盤が大きいにもかかわらず予想外に体重が小さいという。
    この問題を取り上げた記事は今日のWSJにも掲載されている。ただこの問題は聞き取り調査(ゲイかどうかを聞いて回る)に依存するだろうから信憑性に疑問を感じないでもない。
  • Euronextを買収することになったNYSE Groupの目的の一つは新規上場企業の獲得である。米国ではサーベイン・オクスレー法(SOX法)の施行により厳しい内部統制が強いられることになった。そのためコスト負担が増加するとの懸念が出ており、海外企業のIPOを米国の取引所(NYSENASDAQ)が獲得することが難しくなっている。事実、海外企業による大型のIPOで米国市場を選択したものは年々少なくなっている。NYSEはEuronextを手中に収めることで、規制が緩やかな欧州市場でもIPOを行えるという選択肢を発行企業に提案できることになる。ただ現時点では海外企業の中ではロンドン証券取引所(LSE)の人気が高い。EuronextはNYSEというブランドを身につけることでどこまでLSEに迫ることができるか疑問の声もある。また海外企業はわざわざ外国市場に上場しなくても母国市場でIPOするという選択肢もとれるようになった。米国の投資家に売り込みたい際にはPrivate Placement形式を取ることで米国の規制を逃れることができる。