- 典型的なシリコンバレーのベンチャー企業としての特性を有するのが、人気急上昇のYouTubeである。同社にはユーザー数は多いもののどのように収益を上げて継続的なビジネスモデルを作り上げていくかという問題がある。このたび同社はNBCと提携することになり、NBCは自社のコンテンツを YouTubeにアップロードして宣伝をはかることになる。他のメディア企業も同様の方針を打ち出す可能性がある。同社はもともと、創業者たちがビデオを簡単に交換できる方法を開発する一環として生まれた企業である。ソフトウェアはオープンソースが中心で、たいした宣伝もなくユーザー数が急増した。人気の原因はアップロードするのに専用のソフトウェアが不要というシンプルさにある。またMySpaceなどの他のサイトで見ることを可能にしたことも人気につながった。同社は宣伝をページに入れて収益を得ているが、もうすぐ、ビデオの作成者と収益をシェアできるようなシステムを投入する予定だ。With NBC Pact, YouTube Site Tries to Build a Lasting Business
(WSJ)(2006/06/27)(TMT)(2,192 words)(Rating:4)
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myspace (26.12) hurley (21.08) videos (21.03) clips (19.19) botha (18.02) chen (15.71)
- スタンフォード大学の基金運用で高い成果を上げたのが、Michael McCaffery氏である。同氏は2000年に就任してからスタンフォード大学の基金運用で大成功を収め残高は急激に増加した。しかしハーバード大学の基金運用責任者が退任したように、同氏も退任して自らの運用会社を設立することになる。原因の一つは大学での仕事は給与が低いためだ。数百万ドル程度の年収しか稼ぐことができず、この金額にしても教授陣からの批判に晒される。スタッフも高給のヘッジファンドに転職するようになり、不満が高まっていたとされる。同氏の運用会社には、マイクロソフトの共同創業者であるポール・アレン氏も出資することになっている。成功報酬を徴収するものの、ふつうのヘッジファンドよりは低いものと見られる。Fatter Pay Lures University Endowment Chiefs
(WSJ)(2006/06/27)(Finance)(1,001 words)(Rating:4)
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mccaffery (35.76) makena (29.78) vulcan (18.33) endowment's (13.95) stanford (13.15) buckman (12.62)
- Naked Shortingという空売りのトレードを標的にした裁判が起こされている。訴えたのはヘッジファンドを含むトレーダーであり、訴えられたのはヘッジファンドにプライム・ブローカレッジサービスを提供している大手証券会社である。モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスなどが含まれる。Naked Shortingとは、現物を調達できないにもかかわらず空売りする行為である。プライム・ブローカーは、現物を調達していないのに貸株料を顧客であるヘッジファンドから請求している。現物を調達できないと通常、取引日から3日後の決済日で決済不能になるが、大手証券会社同士が結託して事を済ませようとしていると原告は主張している。Naked Shortingは先日IPOが行われたVonage Hodingsでも問題になっている。上場初日より大量の空売りが浴びせられ、株価は急落した。多くの株式が決済不能になっていることからNaked Shortingが行われているのではないかとの疑いが出ている。NYSEやSECも調査に乗り出した。NYSEではアップティックルールが適用されるが、試験的に一部銘柄ではこのルールの適用除外になっているものもある。Suits Focus on Street's Role In 'Naked Shorting'なぜ大量のフェイルがそのままになっているのかどういうからくりがあるのかよくわからない。日本では考えられない事態だ。
(WSJ)(2006/06/28)(Heard on the Street)(644 words)(Rating:4)
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- サマー・アソシエート・プログラムはインターンの一種であるものの、仕事はほとんどなくパーティーや野球観戦・ゴルフなどのエンターテイメントばかりというのが今までの実情だった。しかしこの状況も変わりつつある。サマー・アソシエート・プログラムはロースクールの2年生と3年生の間の夏休みに法律事務所で行うインターンシップであり、このプログラムに参加した学生はほとんどその法律事務所に卒業後就職することになる。サマー・アソシエート・プログラムで楽しんだ後、就職してから実際のアソシエートととして長時間勤務を耐えるというのが今までのパターンだ。プログラムにおけるエンターテイメントの要素が減少する中、代わりに増えているのが実地的なトレーニングだ。ロースクールで学ぶものは現実社会からは離れているとの認識を学生が有しており、より実践的な知識がほしいと学生側からのリクエストが多いという。また法律事務所でのパートナーの地位がますます遠ざかるのを感じており、法律事務所に長い間勤務しようと考える人も少なくなっている。そのため事務所に就職してその後どんな経験を積むことができるのかあらかじめ知っておきたいとの希望もあるようだ。 More Work, but Cocktails Too米国でのロースクールが現実離れした教育をしているのであれば、日本ではどうだろうか。
(WSJ)(2006/06/27)(Law)(869 words)(Rating:4)
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ashby (13.12) bingham (11.84) associates (11.60) jenner (11.01) gibson (10.19) law-firm (9.92)