20060531

  • 不動産市況が冷え込みを見せる中、住宅所有者の債務返済に異変が生じている。多くの所有者が住宅ローンの返済に苦慮しているのだ。ただこのような事態を喜んでいる別の投資家が存在する。債務返済に苦しむ保有者に救いの手をさしのべる不動産投資家だ。裁判所の記録などを参考に債務返済で問題を抱えている所有者を見つけ出し、安い価格で住宅を売却することを持ちかける。そして買い取った後にリニューアルして高い価格で転売し、利益を上げるというものだ。ただ弱みにつけ込むように見られることからピラニアなどと呼ばれて毛嫌いする人も多い。実際、無知な所有者をだますような手口も見られるという。そのため規制強化を行う州もある。この手の不動産投資家は独学で学ぶか、それとも専門の教育を受けることでスキルを身につけている。またHomeVestorというフランチャイズが存在し、そこではフランチャイズ加入者に、自社で見つけた物件を紹介するというサービスも行っている。
    確か金持ち父さんのロバート・キヨサキ氏もこのような投資行動で財を成したのではなかったか。金持ち父さん・貧乏父さんに書いてあったような気がする。
  • 飛行機がハイテク装備になるにつれて、ソフトウェアのバグが安全上の大きな問題点として浮上している。ただソフトウェアのバグが事故につながったという記録は今までのところは存在しない。しかし最近、危険なトラブルがいくつか発生しており、当局はメーカーや従業員組合などと共同で研究に乗り出している。実際飛行機の事故はかなり減少している。素材に関する研究は進んでいるために、メーカーも機体のチェックを行うのは慣れているものの、ソフトウェアのバグ探しにはまだまだ苦労している。機体には様々なストレスをかけることでテストできるが、ソフトウェアのテストは難しい面もある。

  • ノルウェー出身のファイナンス学者であるErik Lie氏が大きな注目を集めている。同氏が1年前に発表したオプションのバックデーティングに関する論文がきっかけだ。この論文をSECに送付したことがきっかけとなり、この問題が明るみになり、多くの会社が捜査の対象となっている。同氏には集団訴訟の弁護士やヘッジファンド、アナリストなどから協力依頼が殺到しているという。オプションを付与した後に株価が上昇するのはだいぶ前より学界では注目を集めていた。しかしそれまでの解釈では、経営陣は好材料の発表をオプション付与の後まで延期しているのではないかというものだった。しかし同氏の研究では、名指しさえしなかったものの、株式市場全体の上昇率と比較しても、ある企業の株価はオプション付与後にはかなりの上昇率を示していることを指摘している。サーベイン・オクスレー法(SOX法)が導入されて、オプションの付与後48時間以内に当局への報告が求められるようになってからこのようなトレンドは消えたという。何か大きな問題があるのではないかと考え、同氏は論文をSECに送付することにしたという。現在同氏のもとには高額の報酬をえさに調査を手伝ってほしいとの依頼が来ているものの断っている状態だ。