20060529

今日はメモリアルデーのためwsjは休刊。

  • 不動産市況が鈍化しており、高級コンドミニアムの売れ行きも芳しくない。そこで不動産開発業者が行っているのが豪華なパーティーの開催だ。営業マンや見込み客を集めて豪華なパーティーを開くことで販売を押し上げることを狙っている。有名ミュージシャンや映画スターを連れてきたり、サーカスを開催したり、花火の打ち上げなどあらゆる方法でゲストを楽しませようとしている。このようなパーティーコンドミニアムのプロジェクトの正否を決めることはないとしても、売れ行きの速度を早くする効果はあるようだ。営業マンも多くのパーティーに参加して食傷気味でもある。豪華なパーティーを開催するには当然お金もかかるのだが、開発業者からすれば高いコンドミニアムを販売することができれば安い出費だと考えているようだ。
    日本でもこのようなパーティーはあるのだろうか。
  • 90年に開設されたInternet Movie Database(IMDB)の創業者であるCol Needham氏の紹介。このサイトはエンターテイメント関連のサイトでは上位に食い込むほどの人気を誇っている。最初は創業者の趣味として開始され、金儲けのことは全然考えていなかったのだが、ドットコムバブルの頃には買収提案が殺到したという。結局、株式交換方式によりAmazon.comが買収している。Amazonの子会社であるものの、運営はかなり独立しており、アマゾンへのリンクもあまり目立たない。最近、アマゾンと映画会社との間で交渉が進んでいる。サイトから映画をダウンロードするというサービスだ。この計画の中ではIMDBが大きな役割を演じる可能性がある。IMDBには社員は全世界に数十人程度存在しており、ネットで連絡を取る。創業者本人は英国に住んでいる。同サイトはユーザーに情報入力を大きく依存しているのが特徴だ。間違ったデータを運営者側ではチェックしているものの、ユーザーの指摘により発覚する場合も多い。映画ビジネスで一旗揚げたい人が自分の名前をこっそりクレジットの中に忍び込ませ、履歴書に箔をつけるという行為もあるらしい。

  • The Simsを開発したWill Wright氏の紹介。同氏は現在Sporeという新作の開発に取り組んでいる。開発元のEAによると来年に発売される予定だ。この新作ではユーザーは様々なものを作成することができる。イームズが作成した、Powers of Tenという短編映画に大きな影響を受けているという。同氏が開発するゲームはSim Cityに始まり、Sim EarthやSim Antsなどの大局的な観点から物事を想像するというのがテーマだ。暴力や性描写がなくても人気ゲームを開発することができることを示している。同氏のゲームのユーザーは年齢層が高く、女性も多い。同氏はSporeを最後にゲーム開発を止めるのではないかとの見方もある。本人は否定しているが。ロボットを開発する会社を設立したり、リアリティーショー・ドキュメンタリー映画の企画を行ったりと、様々な分野に関心を示している。
    Macintoshを購入して最初に遊んだゲームがSim Cityだった。新しくなるにつれてどんどん複雑になってしまったのが残念。グラフィックは貧弱だったが、一番最初のSim Cityが一番楽しめた。Powers of Tenは「EAMES FILMS:チャールズ&レイ・イームズの映像世界」(ASIN:B00005MIG1)に収録されている。以前より気になっていたのでwish listには入れてあるのだが、まだ未購入。ツタヤには置いてないのかな。