20060423

  • 学校を卒業して働くようになっても、経済的に親から独立するわけではないようだ。ある調査によると3割以上の20代・30代前半の子供は、定期的に親から援助を受けている。半数の子供は親からお金以外の援助(身の回りの世話など)を受けている。このような状況はニューヨークなどの生活費が高い地域に限定されている訳ではない。背景には、結婚までの期間が長くなったこと、不動産を始めとして生活費が上昇する一方で、若年層の賃金が上昇していないことなどがある。援助を受ける子供にとっても、親から援助を受けることは複雑な気分みたいだ。本当に大人になったという実感をもてないためである。
    「Generation Debt: Why Now is a Terrible Time to Be Young」(ASIN:1594489076)、「Strapped: Why America's 20- And 30-somethings Can't Get Ahead」(ASIN:0385515057)の2冊が現在の状況を説明しているという。米国の若者は日本よりも独立しているのかと思っていたが、全然そんなことはないようだ。パラサイトシングルは日米共通なのかもしれない。WSJにはイタリアでも同じような現象が進行していると書かれていたような気がする。