20051229

以下の記事を読んだ。今日は6時半に起床。

  • 招待もされていないのに結婚式に潜り込む人のことをWedding Crashersというが、このような行為が増加しているという。きっかけはこのテーマを取り上げた映画だ。来週にはDVDが登場するために模倣犯が一層増加すると見られている。勝手に結婚式に潜り込まれるのは当の本人達やウェディング・プランナーにとっても大きな問題であり、対策を講じる場合もある。たとえば招待状を持参させたり、ガードマンを雇ったりといったことである。しかし変わった服装でもしない限り見つけ出すことも難しい。

  • クリスマスにもらったプレゼントを売るためにオークションを利用する人が増加している。オークションサイト側でも、このような利用者を取り込むべくキャンペーンを行っている。店に返品する際には、領収書をもらう必要があり、あげた本人に頼むのもばつが悪い。しかも最近は詐欺行為を防ぐために返品自体が難しくなっているという現状がある。そのためオークションに目を向ける消費者が増加しているのだ。

  • FoxHollow Technologiesの株価は今年になって急上昇していたが、最近になって同社のCEOの突然の退任発表により急落に転じている。同社はカテーテルを製造しており、急速に売上を伸ばしている。しかし同社の問題として米国内で充分な臨床実験を行っていないという点がある。FDAは欧州の実験を元に認可を行っている。同社は米国では同社に好意的な医者(同社の株式を保有している)が中心となって臨床実験を行っており、独立した立場で臨床実験を行うべきとの声が高まっている。CEOの退任は個人的な理由によるものとされているが、何か悪い問題があるのではないかとの憶測が広がり急落している。また来年度の業績見通しを行っていないことも不安をあおっている。

  • 物価上昇率もプラスに転じ始めた日本で、日銀の次の行動に注目が集まっている。非常手段とも言える現在のゼロ金利政策の後に日銀がどのような行動を取るのか、それにより金融市場は大きな影響を受ける。過去の日銀の金融政策に対する評価は低い。80年代には資産バブルを引き起こし、90年代にはバブルをつぶすために強硬手段を執ったためにその後の不況を引き起こし、2000年移行もゼロ金利の解除により再び景気を悪化させているためだ。そのため金融市場も政治家も日銀を信用していない。そのためECBやイングランド銀行のようにインフレターゲットを設定すべきとの声も出ている。しかし物価をターゲットにしたのでは資産インフレに対応できないとの懸念も日銀内部にはある。しかし政治的な圧力の下で何からの形でインフレターゲット導入に追い込まれる可能性も高い。

  • 書籍販売が冴えない中、出版社は著者と読者を結びつける試みを行っているが、その中でもAmazonの取り組みが積極的である。同社はAmazon Connectというサービスを開始している。このサービスは一種のブログであり、読者にメッセージを提供することができる。まだ参加している著者は少なく、参加している著者でもスタンスは異なっている。自著の販売促進のために利用する著者もいれば、執筆していた際に考えていたことなどを書き込む著者など様々である。現在は読者からの書き込みはできないが、著者が自ら運営するサイトへのリンクを設けてそこでコメントを受け付けるというスタイルを取る人もいる。

  • 薬品価格の上昇が大きな問題になっている。化学物質から作られる薬品はゾロ薬の認可速度が高まっているので、比較的速くゾロ薬が出てくるがバイオ薬の場合はそうはいかない。バイオ薬では先行者と同じ成分であっても、再度臨床試験を行う必要があるためだ。そのため特許が切れてもメーカーは競争にさらされることなく高い収益を上げることができる。高すぎる薬品価格に対しては様々な対策が議会や行政府で検討されており以下の4つがある。1.バイオ薬に対してもゾロ薬の認可速度を引き上げる。同一成分の場合は臨床実験を免除するというものだ。2.政府に薬品価格をコントロールさせる。現在政府は自ら調達する他の物資に関しては価格を交渉できるのに、メディケアで提供される薬品では価格を交渉できない。製薬業界のロビー活動で法律に明記されたためだ。3.英国のように、薬品の価格と効用のバランスがとれているかどうか審査する第3者機関を設ける。米国でも行われているが断片的でありバイアスがかかっているものと見られている。4.科学の進歩にもかかわらず、新薬の申請には昔と同じ体制になっている。これが開発コストを引き上げている。そのため臨床実験を簡素化することでコストを引き下げ価格も引き下げるという方法。
    ビッグ・ファーマ―製薬会社の真実にも通ずる部分がある。